著者のコラム一覧
永田洋光スポーツライター

出版社勤務を経てフリーになり、1988年度からラグビー記事を中心に執筆活動を続けて現在に至る。2007年「勝つことのみが善である 宿澤広朗全戦全勝の哲学」(ぴあ)でミズノスポーツライター賞優秀賞を受賞。近著に近著に「明治大学ラグビー部 勇者の100年」(二見書房)などがある。

ラグビー新生日本代表 直近5試合「1勝4敗」で見えた5つの課題

公開日: 更新日:

 MABに勝った試合では、SH斎藤直人が冷静に状況を判断して、攻めどきと3点を狙う場面にメリハリをつけた。斎藤がジョージア戦での危険なプレーでレッドカードを受けて3試合出場停止となったことは痛手だが、ゲームの流れを冷静に見極められるコントローラーを誰にするのかは今後の大きなポイントだ。

 現状では、先発10番を争う松田力也、李承信、山沢拓也の3人が司令塔候補で、MABに勝った試合で10番を務めた山沢が有力だが、まだチームの骨格が定まっておらず、誰が起用されるかは不透明。この間、FB矢崎由高や、イタリア戦で2つの独走トライを挙げたCTBディラン・ライリーなど、勝負所でボールを託すランナーのメドは立ったが、どういうタイミングで超速にギアを上げてトライを獲りに行くのか。どういうオプションで、いつエースにボールを託すのかという仕掛けの部分は、まだ整理されていない。

 つまり、最初から超速にこだわって一本調子にアタックを進めるのではなく、ここぞというときに超速を発揮できるような緩急のゲームコントロールをどう身につけるか……そこにメドが立って初めて、27年W杯での上位進出を目指すジャパンの土台が固まったと言えるのだ。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    カブス鈴木誠也が電撃移籍秒読みか…《条件付きで了承するのでは》と関係者

  2. 2

    元横綱白鵬「相撲協会退職報道」で露呈したスカスカの人望…現状は《同じ一門からもかばう声なし》

  3. 3

    「白鵬米」プロデュースめぐる告発文書を入手!暴行に土下座強要、金銭まで要求の一部始終

  4. 4

    薬物疑惑浮上の広末涼子は“過剰摂取”だったのか…危なっかしい言動と錯乱状態のトリガー

  5. 5

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  1. 6

    広末涼子“不倫ラブレター”の「きもちくしてくれて」がヤリ玉に…《一応早稲田だよな?》

  2. 7

    下半身醜聞ラッシュの最中に山下美夢有が「不可解な国内大会欠場」 …周囲ザワつく噂の真偽

  3. 8

    カブス鈴木誠也「夏の強さ」を育んだ『巨人の星』さながら実父の仰天スパルタ野球教育

  4. 9

    松田聖子は雑誌記事数32年間1位…誰にも負けない話題性と、揺るがぬトップの理由

  5. 10

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ