著者のコラム一覧
田尻一郎元ソフトバンクホークス広報

1967年、福岡県出身。86年ドラフト外で南海ホークスに入団。88年に引退し、98年まで打撃投手。その後は、一軍と二軍のマネジャー、広報などを歴任した。2023年オフに退団。一軍出場なし。

《内川聖一の巻》球界屈指の好打者が尻込みしたブーイングの中でのヒーローインタビュー

公開日: 更新日:

内川聖一

 当時の日本球界を代表する安打製造機、それが内川聖一(42)です。

 打撃技術は言うまでもなく超一流。イベントで小学生から「どうしたら、そんなにヒットを打てるんですか」と聞かれ、「簡単ですよ。誰もいないところを狙って打てばいいんですよ」と、サラリと言ったものです。

 一塁に走者がいれば一、二塁間が空くーーなどは野球の常識ですが、内川はもっとレベルが高い。セオリーだけではなく、野手がどんなポジショニングをしているかを常に観察し、「じゃあ、ここに打とう」と決めて打席に入るそうです。もちろん、狙った箇所に打てる技術があってこそ、です。

 穏やかそうに見えて性格は気が荒く、打てば上機嫌ですが、打てないと、はたから見てそれとわかるほど不機嫌になる。昔はこうしたタイプの選手は珍しくなかったのですが……。でも、2015年にキャプテンに就任し、「常に人に見られる」という意識が芽生えてからは、徐々に落ち着きが出てきました。キャプテン制はこの年に就任した工藤監督の肝いり。ただ、選手に通達する前にメディアにかぎつけられ、僕の元に記者から「書きますよ」と連絡があった。

■関連キーワード

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動