原英莉花を待つ米女子下部ツアーの厳しい「数字」…移動も過酷、ギャラリーもほぼゼロ
「もう予選会は受けたくない」
2025年米女子ツアーの出場権をかけた最終予選会(Qシリーズ)の最終日に進めなかった原英莉花(25)のセリフだ。来季は米下部のエプソンツアーからの昇格を目指すと明言した。
Qシリーズは5日間90ホールのストロークプレー競技。今年も天気が荒れ、最終日は翌日(現地10日)に延期された。大会中は寒さでスタート時間を遅らせる日もあり、選手たちはコンディション維持に苦労したが、原が参戦する下部ツアーも過酷だ。
レギュラーツアーのような整備されたコースは少なく、空港から遠いことは珍しくない。現地での移動も大変で、キャディーはボランティアなどに頼ることもあるし、何しろギャラリーが皆無に等しい。国内ではトップクラスの人気を誇る原にとってはつらい1年になりそうだ。
その下部ツアーのレベルはどの程度なのか。
今季は全19試合が行われ、ポイントランク(PR)10位までがレギュラーツアーへ昇格した。11~15位は限定的な出場権が得られたが、18位だった馬場咲希(19)はQシリーズに回っていた。