大谷「DH独占」がドジャース故障者続出の遠因なだけに…指揮官が頭を抱える先が見えない守備解禁
来季のドジャースは世界一の代償を負わされそうだ。
今季終盤、満身創痍の状態で出場し続け、ワールドシリーズMVPに選出されたフリーマン一塁手が今月上旬、負傷していた右足首を手術。2月のキャンプ、3月の日本開幕戦には間に合う見込みだが、来年9月で36歳になるベテランだけに無理はさせられない。
大谷、ベッツとともにMVPトリオを形成し、欠かせない存在だけに故障明けの来季は開幕からフル稼働を強いるのは酷だ。
多くの球団では主力選手の負担を軽減するため、定期的にDHで起用しているが、今季のドジャースは大谷が独占。それが故障者続出の遠因となったのも確かだ。
ベッツ、フリーマンらの主力の故障を防ぐため、ロバーツ監督はかねて大谷を一塁や外野で起用するプランを温めている。
実際、大谷の加入が決まった直後、ロバーツ監督は左翼で起用する構想を明かし、開幕直後には日米メディアの取材にこう答えている。
「今は投球プログラムをこなしている。9月に守備に就けるのであれば、誰かを(DHに入れて)休ませる。ただ、まだその段階ではない。(投球プログラムが進行していったら)大事なのは25年に投球できると自信を持てることだ。今後、何をやろうと、それに影響すべきではない。9月に何か変化があればそこで話し合う」