ヤクルト茂木栄五郎 楽天時代、石井監督に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことは?
ヤクルトでレギュラーを奪う自信は…
──1年目からスタメンで出ることが多かった。守備にも就くから運動量は大きく違います。
「カラダは万全なのに思ったようにプレーができない。自分が打ちたいように打てない、強く振れない、動きたいのに動けない、というのが嫌で……。何でもっとカラダにキレが出ないのかなと思ったり。試合に出られないことで自分をうまくコントロールできず、代打で出たときは結果を求めすぎて気負ったりした時期もありましたね」
──石井監督(現GM)に「何で俺を使わないんだ!」と腹が立ったことも?
「(苦笑いを浮かべながら)まあ、そうですね、もちろんありました。まして、チームは3年連続4位で、勝てないとき、上の順位に行けないときに、自分が(試合に)出ていないというのも、すごく悔しかったですね」
──自分なら、もっと勝利に貢献できるはずだという……。
「そうですね。楽天にドラフトで指名していただいて主力になって、優勝したいという気持ちはすごくありました。打てないときもケガをしているときも、ファンの方は温かく、ずっと応援してくださった。優勝して恩返ししたかったけど、最後の方は土俵に立てなかった。楽天のファンの方にはすごく申し訳ないと思っています」
──では最後に、ヤクルトでレギュラーを奪う自信はありますか?
「今の内野陣は盤石ですから、割って入らないといけない。ハードルは高いけど、そこにもう一回チャレンジできるのは、すごくありがたい。いただいたチャンスを生かして、セのファンの皆さんにも茂木ってこういう選手なんだよというものを知ってもらえるように、アピールしていきます」
(聞き手=藤本幸宏/日刊ゲンダイ)