佐々木朗希 日本での開幕2戦目登板「白紙」の裏側…上がらない球速、メジャー公式球も手につかず
20日足らずの間に構想は白紙に戻ったことになる。
佐々木朗希(23=ドジャース)を東京ドームで行われる開幕2戦目(3月19日のカブス戦)に投げさせると示唆していたロバーツ監督が、日本時間2日、「まだ結論は出ていない。いくつかの選択肢がある。準備を進めていく中で、いろいろなことが起こり得る。どうなるか分からない」と言い出したからだ。
佐々木にマイナーのロブ・ヒル投手コーディネーターが専属で付いたのは1日のこと。初実戦だった2月26日の3日後だ。
「なにしろ佐々木はいいところがありませんでしたから」とは特派員のひとり。
ホワイトソックスのマイナーリーガー10人を相手に1本塁打を含む2安打、2四球、1奪三振。160キロ超の球速が売りのストレートは151~155キロ。投じた38球中、ボール球が18球と、制球のまとまっている投手にしては物足りない内容だった。
前出の特派員がこう言う。
「マイナーのコーディネーターが佐々木に付きっきりになったのは、首脳陣が初戦のデキにクビをひねったか、あるいは佐々木の方から首脳陣に何らかの相談を持ち掛けたからですよ。それまで調整は本人任せ。やりたいようにやらせていたものの、球速が上がらないうえ、乾燥したアリゾナの気候もあって滑りやすいメジャー球が手につかない。ブルペンでは力を入れて投げると制球がとっ散らかっていましたから」
ロバーツ監督が佐々木の開幕2戦目の登板を白紙に戻したのは、ヒル・コーディネーターが佐々木についた翌日だ。