千葉県内に漂う「シラケムード」立花孝志&黒川敦彦両候補不在で妨害も混乱もナシ…困惑してるのはメディアだけ

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 当初予想された混乱とはかけ離れた静けさだった。

 千葉県知事選(今月16日投開票)の告示後初の土曜日となった1日。正午のJR津田沼駅前(習志野市)では、現職の熊谷俊人知事の街頭演説が行われていた。

「630万人の県民の力を結集して千葉県の魅力を引き上げていきたい」

 拡声器を通した熊谷氏の声だけが駅前に響く中、150人ほどの聴衆が落ち着いた様子で聞き入っていた。

 その後、市川市内の商業施設の一角で行われた熊谷氏の演説も、集まった聴衆は40人ほどの小規模なもの(写真)。演説後には聴衆と握手を交わすなど、よくある選挙の光景だった。

 県知事選に立候補したのは4人。熊谷氏の他、共産党推薦のジャーナリスト・小倉正行氏、当初“2馬力”選挙を宣言していた(後に撤回)「NHKから国民を守る党」・立花孝志党首、選挙妨害事件で公判中の政治団体「つばさの党」・黒川敦彦代表の3人だ。

 立花氏や黒川氏が乱入し、兵庫県知事選のように、カオスになるのではないかと心配されていたが、この日、両者は兵庫県神戸市で選挙運動を行っていた。熊谷氏を応援する地元首長はこう話す。

「2候補が県外に行っちゃっているので実質、小倉さんとの一騎打ちになる。こっちは現職なのでまず大丈夫だろうし、投票率も落ちるんじゃないですか」

 県内は混乱するどころか、シラケムードさえ漂っていた。困惑しているのはメディアくらいだ。

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