「7イニング制をどう思う?」「野球はどうなる?」センバツ出場監督たちに聞いた
東洋大姫路(兵庫)の岡田龍生監督(63)は、「僕は7イニング制でやったことがないので想像になるが」と、こう続ける。
「七回までなら、3回打席に立てるのは3番打者くらいまで。そう考えると、九回までやった方が子どもたちも試合に出場できる。打順の考え方や役割だって変わりますよ。それよりもまず、DH制を導入した方がいいのではないか」
日産やJFE東日本など、社会人野球で長くプレーした千葉黎明(千葉)の中野大地監督(38)はこう話す。
「継投を早めに投入するケースが増えるでしょうね。攻撃面でも三、四回のスクイズなど、仕掛けも早くなると思う。逆に序盤からバッテリーや二遊間にプレッシャーをかけ、それをボディーブローのように積み重ねて、終盤に一気に相手の守備を崩す、という戦い方もなくなるはず。総じてチーム力よりも、選手個々の能力が高いチームが強くなるかもしれません。あくまで想像ですが」
反対に健大高崎(群馬)の青柳博文監督(52)は「力があるチームがコロッと負ける可能性もある」と話す。