「7回制」だけは絶対にやめてほしい。高校野球が「最初で最後の9回制」になる選手が大半なのに
先日、耳を疑うようなニュースが飛び込んできました。日本高野連が今秋の滋賀国民スポーツ大会の高校野球で、7回制を導入することを決めたのです。ここ数年で球数制限やタイブレーク制、クーリングタイムなど、さまざまな新ルールが導入されてきました。本件は、高野連にとって「まずはお試し」という感覚なのかもしれません。しかし、近年中に公式戦へ導入することが既定路線になっているようにも思えて、とてつもない不安と危機感を抱いています。
私は7回制だけは絶対にやめてほしいと思う。
野球が最も面白くなるのは七回、八回、九回です。リードを守り切れるか、逆転できるか。初回から積み上げてきた作戦や分析が試合終盤に生きてくる。体力が尽きかける中、意地と意地をぶつけあって勝敗を争う。これこそが、野球の、高校野球の醍醐味ではありませんか。
指導者や選手たちの間でも、7回制を歓迎する声はほとんど聞かれません。実際、日刊スポーツの報道によると今春センバツ出場校の全主将32人に行ったアンケートで「賛成」はゼロだったそうです。当然の結果のように思えてなりません。