敦賀気比・東監督への素朴な疑問「退任表明をしながら撤回したのは、待遇が変わったから?」
東哲平監督(敦賀気比/44歳)
19日、第1試合で滋賀短大付(滋賀)と対戦するのが敦賀気比(福井)だ。チームを率いる東哲平監督は2011年に就任。15年春にセンバツ初優勝、21年春から5季連続で甲子園出場の実績もある。しかし、23年夏の県大会準々決勝で敗れた直後、退任表明。学校側の慰留もあり、続投となったが、何があったのか。
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──退任表明の前までは春夏5季連続で甲子園出場。なぜ、一回、甲子園に行けなかっただけで……と思っている高校野球ファンは少なくない。
「あの代の子たちは夏の甲子園優勝を狙っていたチームだったんですが、部員に新型コロナの感染者が大量に出てしまった。その時に僕ら指導者の対応が悪かったこともあり、ベストの状態で県大会に臨ませてやれなかったんです。そうした反省に加えて、もともと僕は監督になってからは『10年で一区切りをつけよう』と思っていた。その2つが重なって、退任の申し出となりました」
──当時は監督就任13年目。県大会の結果に限らず、どこかで区切りをつけようという気持ちはあったと。