マキロイがグリーン上でうずくまり頭を抱えて号泣する姿を見て、背負っていたもの重さを感じた
マキロイは同年の全米オープンでメジャー初優勝を挙げ、12年に全米プロに勝ち、14年は再び全米プロのタイトルを手にし、全英も制した。その後、グランドスラムを成し遂げることはマキロイに課された「宿題」であり、ゴルフファンの願いでもあった。この10年間、マスターズのたびに「偉業」が話題になり、その期待を裏切り続けてきたわけですが、ついに呪縛をといたマキロイは試合後に言いました。
「14年間かかった。呪いがとけたような感じだった」
これまで4大メジャーを制した者は、G・サラゼン、B・ホーガン、G・プレーヤー、J・ニクラス、T・ウッズの5人だけでした。米ツアーにおけるグランドスラマーは特別な存在です。新たな「マキロイ時代」が到来する予感です。
3日目の79で優勝争いから脱落した松山英樹は、21位でフィニッシュ。悔いが残る大会でした。
今年は開幕戦を通算35アンダーのツアー新記録で優勝。今回は4年ぶりの頂点を狙い、しっかり準備して臨んだようですが、初日の13番で第3打がピンに当たりクリークに落ちる不運などもあり、流れやツキをつかめずに終わってしまいました。