ドジャース山本由伸 好調支えるクレバーな投球術 冷静に剛柔を使い分け、時に相手の裏もかく
ドジャース・山本由伸(26)が日本時間3日、敵地アトランタでのブレーブス戦に4勝目をかけて登板する。
山本はスネル(1勝0敗、防御率2.00)、グラスノー(1勝0敗、同4.50)と左右の両エースが故障で戦列を離れる中、大役を務めたカブスとの日本開幕戦(3月18日=東京ドーム)から孤軍奮闘。チームで唯一、規定投球回(31)をクリア、防御率1点台をキープ(1.06)するなど安定したパフォーマンスを発揮している。
デーブ・ロバーツ監督が常々、「昨季の経験から自信を持ってマウンドに上がっているし、勝負どころを理解するようになった」と話している通り、今季の山本は相手打者や試合の状況に応じた投球が目立つ。強打者に対しては変化球主体で緩急をつけ、長打が少ない下位打線には直球主体の力でねじ伏せるなど、配球を工夫。長打力のある選手に対しては力が入るものだが、冷静に剛柔を使い分け、時に相手の裏もかくクレバーな投球術が山本の強みでもある。
昨季と比べて球種の配分も変化。一発のある相手に対し、スプリット、カーブ、スライダー、カットボール、ツーシームの5つの変化球を投げ分けていることから、直球の割合は昨季の40%から37%にやや低下している。