「歪曲捜査ケンカ刑事が暴く警察の実態」飛松五男著

公開日: 更新日:

■元刑事が警察の腐敗ぶりを告発

 兵庫県警の元刑事が、自らの体験を通して警察の腐敗ぶりを告発する。

 そもそも捜査官は基本的な捜査をしていれば無実の人を逮捕するようなことはないと断言。現役時代、氏は一件でも冤罪事件を起こしてしまったら切腹するつもりでそのための刀も用意して捜査に臨んでいたという。情報提供者には自費で協力費を支払い、協力者が罪を犯せば容赦なく逮捕もした。しかし、組織では組織ぐるみで裏金づくりや、保険証の名義を貸して社会保険詐欺に加担、さらに暴力団との癒着などが横行。そうした不正を指摘して、壮絶ないじめにも遭遇したという。紹介される警察の腐敗ぶりに開いた口が塞がらなくなる。
(第三書館 780円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方