「日本一周3016湯」高橋一喜氏

公開日: 更新日:

 ただし、入湯数だけにこだわったわけではない。好みの泉質を追求したり、個性的な湯との出合いも旅の醍醐味だったという。
「個人的には、ぬる湯・硫黄臭・泡付きが好みですが、強烈な個性を放つ湯もいい経験になりました。北海道の豊富温泉はセメダインのような強烈な刺激臭に、オイルタンクにつかったようなテカテカの湯上がり感(笑い)。実はアトピー性皮膚炎などに効能があり、湯治客も多いんです」

■オススメの一湯は新潟・出湯温泉

 オススメの温泉を一湯だけ紹介するとしたら?
「好みは人それぞれですが、新潟県にある出湯温泉の華報寺共同浴場でしょうか。ぬるめで透明なアルカリ性の湯は極上の泉質で長湯に最適。ここなら毎日入りたいです」

 この旅に出たのは今から約6年前。残念なことに、ここ数年でなくなってしまった湯もある。
「当時好きだったひなびた宿が廃業していたり、大きな施設に変わってしまった湯もありました。青森県の蔦温泉のように、増築を重ねても趣のある、ひなびた宿が長く続いてくれるとよいのですが…。今は無理ですが、年をとってからまた湯巡り旅ができたらいいなと思います。ただし今度はもう少しゆったりめで(笑い)」

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方