「貯金兄弟」竹内謙礼、青木寿幸著

公開日: 更新日:

 母亡き後、義父に虐待されていた宗一郎と翔太の兄弟だが、自宅の火事で虐待が発覚。やけどを負った義父は親権を奪われ、2人は施設で育つ。苦学して大学を出た宗一郎は、大手広告代理店への就職を勝ち取る。宗一郎は弟の進学資金を出すつもりだったが、翔太は高卒で消防士になると言い出す。宗一郎は反対するが、翔太から、消防士の道を選んだ場合、高卒で働き始めた方が大卒よりも生涯賃金が3000万円も多くなると試算を突きつけられ反論できない。一方で宗一郎は火事の恐怖を体験したはずの翔太が、公務員の中から消防士という仕事を選んだことに疑問を感じる。

 金遣いの荒い兄と倹約家の弟を主人公に描くマネー戦略文庫書き下ろしノベル。(PHP研究所 720円+税)



【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁「かくかくしかじか」"強行突破"で慌しい動き…フジCM中止も《東村アキコ役は適役》との声が

  2. 2

    大阪万博GW集客伸びず…アテ外れた吉村府知事ゲッソリ?「素晴らしい」と自賛も表情に滲む疲れ

  3. 3

    佐々木朗希「中5日登板志願」のウラにマイナー降格への怯え…ごまかし投球はまだまだ続く

  4. 4

    頭が痛いのは水谷豊だけじゃない…三山凌輝スキャンダルで間宮祥太朗「イグナイト」“爆死”へ加速危機

  5. 5

    水谷豊に“忖度”?NHK『BE:FIRST』特集放送に批判…民放も事務所も三山凌輝を“処分”できない事情

  1. 6

    趣里の結婚で揺れる水谷ファミリーと「希代のワル」と対峙した梅宮ファミリー…当時と現在の決定的な違い

  2. 7

    竹野内豊はついに「令和版 独身大物俳優」となった NHK朝ドラ『あんぱん』でも好演

  3. 8

    気持ち悪ッ!大阪・関西万博の大屋根リングに虫が大量発生…日刊ゲンダイカメラマンも「肌にまとわりつく」と目撃証言

  4. 9

    永野芽郁「鋼のメンタル」も文春砲第2弾でついに崩壊か?田中圭との“口裏合わせ”疑惑も浮上…CMスポンサーどう動く

  5. 10

    永野芽郁と田中圭は文春砲第2弾も“全否定”で降参せず…後を絶たない「LINE流出」は身内から?