「東京煮込み横丁評判記」坂崎重盛著

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「煮込みのうまい店は、いい居酒屋。そして、煮込みのおいしい、いい居酒屋のある町は、愛しい町」と語る著者による飲み歩きエッセー。

 柳橋の船宿、問屋街、そしてガード下の飲食店が「妙に時間のヨジレを感じさせる町」浅草橋。駅近くの横丁にある「西口やきとん」の「モツ塩煮込み」は、煮込みの常識をくつがえすほどの品位があるという。

 一方、かつては「落ち着いた大人の文化人」が暮らしているイメージがあり、敬遠していた阿佐ケ谷も、友人が暮らし始めて、町の面白さが少し分かるようになってきた気がすると立ち飲み店「立呑風太くん」でモツ煮にワインを合わせる。その他、立石や三ノ輪など、都内各地の煮込みの名店で一杯。(中央公論新社 760円+税)


【連載】文庫あらかると

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