「忍者烈伝」稲葉博一著

公開日: 更新日:

「鳶加藤」と呼ばれた戦国忍者の物語

 伊賀の郷士に命じられ、河内国で幼子を集めていた東天坊が寝起きしていた廃寺に、ある夜、段蔵という名の赤ん坊が捨てられていた。7年後の天文10年、段蔵は東天坊が集めてきた7人の子どもたちとともに忍びになるための修行の日々を送っていた。

 3年の修練を終えたとき、仲間は3人に減っていた。さらに、断食5日を経て行われた最終試験に合格したのは小介ひとりだけだった。残った2人とともに殺されかけた段蔵は、その場を逃げ出し間一髪、地侍のヒダリに救われる。ヒダリに忍びの術を学んだ段蔵は、さらに山伏から幻術も会得する。

 後に「鳶(飛び)加藤」と呼ばれ、謙信や信玄に仕えた忍者を描く戦国忍者小説。(講談社 890円+税)


【連載】文庫あらかると

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    都知事選2位の石丸伸二氏に熱狂する若者たちの姿。学ばないなあ、我々は…

  2. 2

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  3. 3

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  4. 4

    竹内涼真“完全復活”の裏に元カノ吉谷彩子の幸せな新婚生活…「ブラックペアン2」でも存在感

  5. 5

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  1. 6

    「天皇になられる方。誰かが注意しないと…」の声も出る悠仁さまの近況

  2. 7

    二宮和也&山田涼介「身長活かした演技」大好評…その一方で木村拓哉“サバ読み疑惑”再燃

  3. 8

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  4. 9

    小池都知事が3選早々まさかの「失職」危機…元側近・若狭勝弁護士が指摘する“刑事責任”とは

  5. 10

    岩永洋昭の「純烈」脱退は苛烈スケジュールにあり “不仲”ではないと言い切れる