空前の登山ブームに「山ご飯本特集」
「山と食欲と私」[3] 信濃川日出雄著
山ガールと呼ばれるのを嫌い、「単独登山女子」を自称する27歳のOL・鮎美を主人公にした人気コミック。
最新の第3巻では、元恋人の婚約を知り傷心の先輩を連れて奥多摩へハイキングに行き、岩茸石山の山頂で待ちに待った昼食の準備。鮎美が先輩のために作ったのは「丸ごとトマトのジャンバラヤ」。
他にも、雨の休日に自宅で作る「自分だけの行動食」や、会社のレクリエーションで出かけた高尾山で食べる「だご汁」、そしてお盆休みを利用して上高地から奥穂高岳を目指す3泊4日の山行でまさかのアクシデントなど。
つらい山道を登り切った後で、ご褒美に食べる登山食のおいしさを鮎美の笑顔が教えてくれる。(新潮社 520円+税)