「幸腹な百貨店」秋川滝美著

公開日: 更新日:

 湊町にある堀内百貨店は、流通大手の五代グループ中部事業本部長の高橋伝治が管理していたが、郊外の大型ショッピングセンターに客を取られ、閉鎖の危機に。5階フロア長の花村瑠衣が高橋に、聖域に手をつけるしかないと言う。地下の飲食部門は唯一、安定した売り上げを残していたが、そこも客足が落ちている。高橋は行列ができるほど人気のおにぎり屋「米よし」に出店を持ちかけたが失敗。次に目をつけたのが商店街の「おかず屋はる」。ところが、そこのおにぎりの味は「米よし」と同じだった。その店主のはるは、「米よし」の店主の母親だったのだ!

 さびれた百貨店の生き残りにかけるスタッフの奮戦記。(講談社 1300円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    大谷に懸念される「エポックメーキングの反動」…イチロー、カブレラもポストシーズンで苦しんだ

  2. 2

    やす子の激走で「24時間テレビ」は“大成功”のはずが…若い視聴者からソッポで日テレ大慌て

  3. 3

    3Aでもボロボロ…藤浪晋太郎の活路を開くのは阪神復帰か? 日本ハム、オリックス移籍か

  4. 4

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  5. 5

    阿部巨人が《もっともビビる》阪神投手の復帰でCS戦々恐々…Gナインに根付く苦手意識

  1. 6

    阪神・大山悠輔を絶不調に変えた根本原因…良かれと取り組んだオフの肉体改造が裏目

  2. 7

    兵庫パワハラ知事やコバホークも? 東大→官僚→政治家は“ピカピカの経歴”にあらず旧いタイプ

  3. 8

    やす子「24時間テレビ」での好感度上昇は諸刃の剣…早くも“イジリにくい芸人”になる懸念

  4. 9

    キムタクが迫られる「主役の座」からの退場…盟友からも“二番手”降格を提言される異例の事態

  5. 10

    神田正輝「旅サラダ」“有終の美”前に拒絶態度は変わらず…沙也加さん元カレ舞台中止で復帰は絶望的