「屋上」島田荘司著

公開日: 更新日:

 神奈川県T見市のU銀行の屋上から行員の俊子が転落死。状況は自殺だが、上司の住田は信じられない。俊子は、屋上の植木に水をやりに行く直前までイケメン婚約者の自慢話をしていたのだ。翌日、帰宅しない婚約者の俊子を心配して田辺が銀行に現れた。対応した住田は、田辺が俊子の死に心からショックを受けていると感じる。

 数時間後、住田の部下の小出がまた屋上から転落死。屋上の植木は、1カ月前に抵当に入り処分された大女優・礼子の屋敷から運び出されたものだった。

 住田は礼子の怨念を恐れる一方、部下らと隠蔽した強盗事件との関係を疑う。そんな中、住田のもう一人の部下・細野も屋上から転落死する。

 不可解な事件に名探偵・御手洗が挑む長編ミステリー。

 (講談社 980円+税)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    「とんねるず」石橋貴明に“セクハラ”発覚の裏で…相方の木梨憲武からの壮絶“パワハラ”を後輩芸人が暴露

  2. 2

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  3. 3

    参院選で自民が目論む「石原伸晃外し」…東京選挙区の“目玉候補”に菊川怜、NPO女性代表の名前

  4. 4

    NiziU再始動の最大戦略は「ビジュ変」…大幅バージョンアップの“逆輸入”和製K-POPで韓国ブレークなるか?

  5. 5

    フジテレビ問題「有力な番組出演者」の石橋貴明が実名報道されて「U氏」は伏せたままの不条理

  1. 6

    サザン桑田佳祐の食道がん闘病秘話と今も語り継がれる「いとしのユウコ」伝説

  2. 7

    我が専大松戸の新1年生は「面白い素材」がゴロゴロ、チームの停滞ムードに光明が差した

  3. 8

    逆風フジテレビゆえ小泉今日子「続・続・最後から二番目の恋」に集まる期待…厳しい船出か、3度目のブームか

  4. 9

    新沼謙治さんが語り尽くした「鳩」へのこだわり「夢は広々とした土地で飼って暮らすこと」

  5. 10

    石橋貴明のセクハラ疑惑は「夕やけニャンニャン」時代からの筋金入り!中居正広氏との「フジ類似事案」