「ひとり酒、ひとり温泉、ひとり山」月山もも著
世界は「楽しむときは誰かと一緒がいい」人を基準につくられているので、ひとりで出かけようとするとハードルが高い。だが、仕事で疲れて寝過ごしてしまった著者が、会社に体調不良で休むと連絡した後、予約サイトを検索して1人泊できる宿を発見。思い立って30分後に家を出て、1時間半後に石和温泉駅に到着した。
夕食後に男女の浴室が入れ替わって、広い方が女湯になると聞いたのだが、テレビを見ながら寝てしまって、目覚めたら午前3時! この時間なら誰もいないと、大浴場に入った。
誰にも邪魔されることなく、やっぱりひとりは楽しい。
ひとりで喫茶店に入るのもためらっていた著者が楽しんだひとり酒、ひとり旅の記録。
(KADOKAWA 1400円+税)