「時代を撃つノンフィクション100」佐高信著

公開日: 更新日:

 さまざまなタブーに挑み、社会や人間をローアングルの視点からとらえたノンフィクションを紹介するブックガイド。

 拘置所で字を覚え、猛烈に勉強して、自らが同じ階級の人を4人も殺してしまったことに気づいて愕然となった連続殺人犯・永山則夫が獄中で記した「無知の涙」や、何も考えずに減反を強制した末にそれを解除する無責任な政府への憤りが凝縮した福島の農民詩人・草野比佐男の「村の女は眠れない」など、まずは格差社会をテーマにした作品を紹介。ほかにも、内橋克人の「共生の大地」や大下英治の「電通の深層」などの経済をテーマにした作品をはじめ、宗教やアウトロー、メディア、歴史などさまざまな分野の古典から2010年代の問題作まで網羅。

(岩波書店 902円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  2. 2

    野呂佳代が出るドラマに《ハズレなし》?「エンジェルフライト」古沢良太脚本は“家康”より“アネゴ”がハマる

  3. 3

    岡田有希子さん衝撃の死から38年…所属事務所社長が語っていた「日記風ノートに刻まれた真相」

  4. 4

    「アンメット」のせいで医療ドラマを見る目が厳しい? 二宮和也「ブラックペアン2」も《期待外れ》の声が…

  5. 5

    ロッテ佐々木朗希にまさかの「重症説」…抹消から1カ月音沙汰ナシで飛び交うさまざまな声

  1. 6

    【特別対談】南野陽子×松尾潔(3)亡き岡田有希子との思い出、「秋からも、そばにいて」制作秘話

  2. 7

    「鬼」と化しも憎まれない 村井美樹の生真面目なひたむきさ

  3. 8

    悠仁さまの筑波大付属高での成績は? 進学塾に寄せられた情報を総合すると…

  4. 9

    竹内涼真の“元カノ”が本格復帰 2人をつなぐ大物Pの存在が

  5. 10

    松本若菜「西園寺さん」既視感満載でも好評なワケ “フジ月9”目黒蓮と松村北斗《旧ジャニがパパ役》対決の行方