<113>手書きの原稿の最後はアジ文書のよう
二人は、苦労して蓋を開けた。長年封印されていたのは間違いない。蓋を壊さないように気をつけながら慎重にやったので、結構時間がかかってしまった。
「何ですか、これ」村田が立ち上がり、箱の中を見下ろす。
「原稿だ」実際、原稿用紙がぎっしり詰まっている。もしかしたら作家の手…
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