第二話 立場的にあり得ない(26)辛さが増すのに、来てしまう
怜矢はジーパンの尻ポケットにそのまま入れている金を、乱暴にカウンターに置いた。
「ここの店は客が頼んでんのに酒を出さねえのかよ。これで飲める分、黙って出せよ!」
ここで暴れられては困ると思ったらしく、バーテンダーは嫌な顔をしながらもカクテルを作り出した。
…
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