(4)競馬で擦った者たちの中に永山が
本日のレースが終わると、客の大半はうなだれて競馬場をあとにする。
夕暮れてきて、一段と冷え込み始めた中を、無料送迎バスに乗り、ふたたび現実に引き戻されていく。
一レースも取れずに懐も寒くなり、とぼとぼと帰っていくときのむなしさと悔しさ。
正木典夫にも、そ…
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