「メンタル脳」アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード著、久山葉子訳
「メンタル脳」アンデシュ・ハンセン、マッツ・ヴェンブラード著、久山葉子訳
世界的に10代の若者のメンタルがかつてないほど悪化している。スウェーデンでは、不眠で受診する若者が20年で10倍に増えたという。本書は、世界的ベストセラー「スマホ脳」の著者が、若者たち向けに執筆した「心の取扱説明書」。
脳では1日の中だけでも何百種類という感情が生まれる。メンタルを安定させたくても、感情によってつらい思いをすることもある。
なぜなら、脳は今でも人類が歴史のほとんどの期間を過ごしたサバンナでの狩猟採集民として生きていると勘違いして、危険や何かが起きる可能性に激しく反応してしまうからだ。なぜ人間には感情があるのか、そのせいで何が起きるのか、うまく生きるためにはどのように脳と付き合えばいいのかなど、分かりやすく教えてくれる。 (新潮社 1100円)