「わたしの名前を消さないで」ジャクリーン・バブリッツ著、宮脇裕子訳

公開日: 更新日:

「わたしの名前を消さないで」ジャクリーン・バブリッツ著、宮脇裕子訳

 18歳の誕生日、ジャクソン先生の家を追い出されたアリスは、ニューヨークにたどり着く。所持金600ドルと、無断で持ち出した先生の母親の形見のカメラだけを持って。ニューヨークを選んだのは、アリスが14歳のときに拳銃自殺した母と、顔も知らない父が出会った街だからだ。

 同じ日、ルビーも恋人を忘れるためにオーストラリアからこの街に到着する。4週間後に川べりでアリスの他殺体を発見することになるとは知らずに。

 アリスのニューヨークライフは初日から順調だった。アパートの家主ノアは、アリスに身の回りの品や仕事まで世話してくれる。一方のルビーは別れた恋人アッシュのことが忘れられない。

 身元不明のまま死んだアリスの魂がルビーにとりつき物語が進む長編サスペンス。 (新潮社 1155円)

最新のBOOKS記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動