「M9地震に備えよ」鎌田浩毅著
「M9地震に備えよ」鎌田浩毅著
多くの犠牲者を出した東日本大震災をきっかけに、日本列島は地震と噴火が頻発する変動期に突入。東日本大震災と同じマグニチュード9の巨大地震が起こってもおかしくない地域は、南海トラフを震源域とする静岡から宮崎までの太平洋沿岸、琉球海溝を震源域とする奄美大島と沖縄東海岸、千島海溝と日本海溝を震源域とする北海道東海岸の3つだという。
地球科学者の著者は、先日も巨大地震臨時情報が発せられた南海トラフ巨大地震は、約10年後に起きると指摘。その被害規模は東日本大震災よりも1ケタ大きく、国民の半分が被災するという。
この超ド級巨大地震をはじめ、首都直下地震や房総半島沖地震など、特に警戒すべき地震について解説した警世の書。 (PHP研究所 1320円)