ツイッギー来日で火が付いたミニスカートブーム

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 日本での仕事は東レのファッションショー出演の他、森永、トヨタのCM撮影などで、ギャラの総額は15万ドルといわれ、トヨタは他にゴールドに特別塗装した2000GTをプレゼント。前年来日のビートルズは4人で6万ドル。ツイッギーはまさに破格の扱い。大阪を皮切りに行われたファッションショーでは、訓練されたモデルウオークではなく大股でスタスタ歩き、会場を沸かせた。

 トヨタはコロナのCMに加え、第14回モーターショーのモデルに起用。森永チョコフレークのCMでも自由に演技し、魅力を振りまいた。71年発売の“小枝”はツイッギーの名前をヒントに発売されたといわれている。ツイッギーは仕事の合間に動物園や大阪吉兆を訪れるなど日本を楽しみ、11月8日に帰国した。

 仕掛け人は当時、東レの宣伝課長を務めていた遠入昇氏。ビートルズ来日公演もコーディネートした“国際的呼び屋”の永島達司氏とともにツイッギー来日を実現した。だが、百戦錬磨の永島氏にとってもファッションモデルのコーディネートは初めて。ツイッギーとの契約の他、後から米ファッションメーカーとの権利調整が必要なことが判明し、急きょニューヨークに飛ぶなど戸惑うことも多かったという。

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