NHKまた“やらせ疑惑” これで3番組…問題の記者が関与か
元NHK職員でジャーナリストの立花孝志氏がこう言う。
「実はNHKは報道番組の視聴率を非常に気にしています。国民への影響力を維持するために、政府サイドが視聴率を取ることを求めている。そのため、視聴率が取れる面白い映像を撮ってきた記者が重宝されるんです。チェック態勢も厳重のように見えて、極めて甘い。記者と番組プロデューサーがオッケーすればほぼ通ります。カメラマンや編集マンはやらせに気づいていたとしても何も言いません」
NHKは、N記者が担当した全ての番組を検証する必要があるだろう。この点について、NHKは日刊ゲンダイの取材に対し「取材源の秘匿の観点から、この他のコメントは控えます」と直接回答することはなかった。
「NHKはこのままとぼけるつもりでしょうが、モザイク処理する前の映像を公開して、編集マンやカメラマンも含めて調査をする必要がある。監督責任がある総務省が率先してやらないといけない、かなりひどい事態だと思います」(立花孝志氏)
きちんとウミを出さない限り、NHKの報道機関としての信頼は損なわれるだけだ。