「ピンクの電話」に漫才勧めた故・石井会長の“口説き文句”
そんな時、会長がみんなに話してたのが「若い時は、馬車馬みたいに働かないかん」という言葉です。会長はもともと松竹芸能でミヤコ蝶々さんや南都雄二さんらのマネジャーを務めてきた叩き上げ。ですから、人気者になるまではガムシャラになれって戒めてくれてたんです。
そのおかげでなかなか芽が出ない時も、メゲずにいられました。もちろん、会長も一生懸命、テレビ局のディレクターやプロデューサーに売り込んでくれました。会長がいなかったら、「ピンクの電話」は生まれなかったし、人気が出るまで頑張れたかどうか……。
だから、会長は私の人生をつくってくれた恩人です。感謝してもしきれないですね。
最後にお会いしたのは2年前の10月13日。会長の誕生会でした。
この日は自宅で行うというので、ラサール石井さんご夫妻をはじめ、都子ちゃん夫妻、内山(信二)君ら、所属してるタレントが大勢お邪魔しました。
会長もすごくご機嫌で「よし子、毎年、若返ってるな!!」って。そんな冗談が出るほどお元気だったんですけど……。今もその日の会長の笑顔は忘れられません。これからも感謝の気持ちを抱き続けて、仕事に向き合っていきたいですね。