「ピンクの電話」に漫才勧めた故・石井会長の“口説き文句”

公開日: 更新日:

 お笑いコンビ「ピンクの電話」のボケ役で80年代後半にブレーク。その後はバラエティー番組で引っ張りだこになった清水よし子さん。演劇出身だけに舞台や映画ドラマの出演も多いが、そんな才能を見いだしたのが今年1月に亡くなった所属事務所の石井光三会長(享年83)だ。

 石井会長(当時は社長)と最初に会ったのは今から31年前。84年に行われた劇団「七曜日」の旗揚げ公演「鬼ケ島」のオーディションでした。「七曜日」は石井会長とコント・レオナルドのレオナルド熊先生(故人)が旗揚げしたコメディー劇団で、コント赤信号さんや近藤芳正さんらが所属されていました。私は運良く合格することができて女優を目指したので、お笑いをやるなんて当初、考えてもいませんでした。それは相方の都子ちゃんも同じです。

 ところが、1年ほど経ったある日、会長がこう言いだしたんです。

「君ら、漫才やらへんか? 10年、舞台で一生懸命、頑張ってもな、ドラマでセリフのある役をもらえるとは限らへん。けどな、お笑い番組やったら(オーディションを通れば)6分間、主役でテレビに出られるぞ」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 2

    米挑戦表明の日本ハム上沢直之がやらかした「痛恨過ぎる悪手」…メジャースカウトが指摘

  3. 3

    陰で糸引く「黒幕」に佐々木朗希が壊される…育成段階でのメジャー挑戦が招く破滅的結末

  4. 4

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 5

    巨人「FA3人取り」の痛すぎる人的代償…小林誠司はプロテクト漏れ濃厚、秋広優人は当落線上か

  1. 6

    斎藤元彦氏がまさかの“出戻り”知事復帰…兵庫県職員は「さらなるモンスター化」に戦々恐々

  2. 7

    「結婚願望」語りは予防線?それとも…Snow Man目黒蓮ファンがざわつく「犬」と「1年後」

  3. 8

    石破首相「集合写真」欠席に続き会議でも非礼…スマホいじり、座ったまま他国首脳と挨拶…《相手もカチンとくるで》とSNS

  4. 9

    W杯本番で「背番号10」を着ける森保J戦士は誰?久保建英、堂安律、南野拓実らで競争激化必至

  5. 10

    家族も困惑…阪神ドラ1大山悠輔を襲った“金本血縁”騒動