絶賛の嵐 下町ロケット裏番組「刑事フォイル」何が凄い?

公開日: 更新日:

 小さな町工場の奮闘を描いた「下町ロケット」(TBS系)の視聴率が今年の民放連ドラのトップを記録したそうだが(6日放送=20.4%。ビデオリサーチ調べ、関東地区)、実はテレビのプロたちの間では比べものにならないくらい大絶賛されている連ドラがある。しかも、「下町ロケット」の裏番組(日曜夜9時~)というからビックリだ。番組名はズバリ「刑事フォイル」(NHKBSプレミアム)だ。辛口の放送批評で知られる作家の麻生千晶氏が興奮気味にこう言う。

「私はこれまで『刑事コロンボ』が刑事ドラマの王様と思っていましたが、『フォイル』はそれを上回ります。“あんな傑作見たことない!”と言ってもいいぐらい。ドラマはイギリスの田舎町に起きた事件を中心に展開されますが、まず時代設定が凄い。第2次世界大戦中の出来事で、事件の背景ではドイツやアメリカがどう動いたかなどの世界情勢が描かれている。さらに戦時中のことですから、国民相互が疑心暗鬼になったり、外国人への差別が起きますが、そうした社会情勢にも切り込んでいるのです」

 海外ドラマに詳しい作家の吉川潮氏も絶賛する一人だ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」