泣いて降板願い…円広志さん語る“パニック障害”との闘い
♪とんでとんでとんで まわってまわってまわってまわる~と歌った円広志さん(62)の「夢想花」がヒットしたのは78年。その後もバラエティー番組で活躍していたが、一時、テレビから姿を消した時期があり、去年5月、「パニック障害、僕はこうして脱出した」(詩想社)を出した。今どうしているのか。
■「死んだ方が楽やろな、と何回も」
「多分、ボクは50までは生きられんやろ、と思ってました。いや、自分から死にたいと思ったことはないですね。けど、死んだ方が楽やろな、と思ったことは何回もあります。それほどツラいんです、パニック障害って病気は」
大阪市内のスタジオで会った円さん、まずはこういった。言葉には力があり、笑顔ものぞく。
「ええ、今は普通に仕事ができるようになりました。薬の服用は1日1回。仕事が少ない日、休みの日は服用しなくても大丈夫です。しかし、サラリーマンの世界でもパニック障害をひた隠しにして、無理やり仕事してる人は少なくないみたいです。息苦しさ、めまいといった体の異常とともに、このままでは死んでしまうといった強い不安感に襲われるのがこの病気の特徴ですが、現代のようなストレス社会では、特別な精神疾患ではない。コンプレックスを感じる必要なんてまったくないんです」