89歳で死去 西城秀樹“育ての親”芸映・青木伸樹会長の功績

公開日: 更新日:

 次なるきっかけは75年の岩崎宏美デビュー。ここから芸映は女性アイドル発掘にひた走る。

「相本久美子、河合奈保子、石川秀美、芳本美代子、西村知美など時代を象徴するアイドルは全員、芸映所属でした。当時は年末の“賞レース”全盛の時代でもありましたが、われわれの間では“今年芸映から入るのは誰か”などと噂しあったものです」

 一方では角川博、神野美伽など演歌系の育成にも余念がなかった。

 タレントと所属事務所というと、「独立はご法度」がこの世界の常識だが、青木氏はこの点でも懐の深さを見せていた。西城秀樹はデビュー11年目に独立するが、その時の秘話を後にこう語っている。

「青木社長が『秀樹君、もうひとり立ちできるよ。うち(芸映)の長男をいつか旅立たせたいと思っていてね』と言って温かく送り出してくれた。感謝の言葉もない」(産経新聞)

 所属タレントたちからは慕われ、業界の大物からも一目置かれた青木氏の葬儀・告別式は17日、東京・世田谷の勝国寺青龍殿で開かれる。合掌。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    ソフトB悪夢の本拠地3連敗「2つの敗因」…26イニング連続無得点よりも深刻なチーム事情

  2. 2

    巨人今季3度目の同一カード3連敗…次第に強まる二岡ヘッドへの風当たり

  3. 3

    石井琢朗コーチが三浦監督との《関係悪化説》を払拭、「ピエロ」を演じたCS突破の夜

  4. 4

    3人の婚外子…菊川怜の夫・穐田誉輝氏“暴かれたスネの傷”

  5. 5

    ソフトバンク 投手陣「夏バテ」でポストシーズンに一抹の不安…元凶はデータ至上主義のフロントか

  1. 6

    橋本環奈のパワハラ疑惑のこと? 嵐・二宮和也の正月番組のワンシーンが視聴者の間で物議

  2. 7

    橋本環奈《山本舞香と友達の意味がわかった》 大御所芸人に指摘されていたヤンキー的素地

  3. 8

    大谷翔平は来季副収入100億円ガッポリ、ド軍もホクホク! 悲願の世界一で証明した圧倒的経済効果

  4. 9

    夏菜の二の舞か?パワハラ疑惑&キス写真で橋本環奈に試練…“酒浸り”イメージもそっくり

  5. 10

    いまや大谷ドジャースこそ「悪の帝国」だ…カネ&人気&裏技フル活用でタンパリング疑惑まで