名物TVマンが語る<上> ビートたけしは持ち込み企画を量産

公開日: 更新日:

 普段何も言ってくれないたけしさんが喜んでいる……また喜ばせたいと思ってしまう。そうやって何もしなくともこちらが動いてしまう、喜んで欲しくて皆が動く。触媒的な“人たらし”。たけしさんは間接的に人を動かすのが絶妙で、直接的な言葉は使わないのです。

 映画監督の前から既にクリエーターとしても実力を発揮していたことはあまり知られていません。実は「風雲!たけし城」「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」など、たけしさんの持ち込み企画も多かった。「たけし城」は、ゲームのスーパーマリオブラザーズの実写版、「元気が出るテレビ」はリアリティーショー全体のルーツになっています。「元気が出るテレビ」のDNAは、「進め!電波少年」「世界の果てまでイッテQ!」を生み出している。

 そのクリエーティビティーの裏には膨大な読書という裏付けもありました。映画「座頭市」で、華麗なタップダンスを見せたことでも知られるように、人に努力しているところを見せないたけしさんは、フライデー襲撃事件の後はひたすら読書に時間を費やしていました。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    前田健太「ドジャース入り」で大谷との共闘に現実味 日本復帰より「節目の10年」優先か

  2. 2

    井桁弘恵ショートカットで“山之内すず化”が加速! 「そっくり問題」いよいよ待ったナシ

  3. 3

    大阪万博は開幕1カ月を待たずトラブル続出…場当たり説明でGW後半の盛り上げムードに水を差す協会の大罪

  4. 4

    巨人阿部監督はなぜ田中将大にだけ甘いのか…2試合連続炎上でさすがに二軍調整も

  5. 5

    小田和正「77歳の現役力」の凄み…現役最年長アーティストが守り続ける“プロ意識”

  1. 6

    今思えばゾッとする。僕は下調べせずPL学園に入学し、激しく後悔…寮生活は想像を絶した

  2. 7

    ダウンタウン復帰が外部資金でコンテンツ配信のナゼ…松本人志に浮上した疑惑の顛末

  3. 8

    斎藤元彦・兵庫県知事が頑迷に貫く「治外法権」…公益通報を巡る国の勧告もガン無視

  4. 9

    もしやり直せるなら、入学しない…暴力に翻弄されたPL学園野球部の事実上の廃部状態に思うこと

  5. 10

    巨人阿部監督が見切り発車で田中将大に「ローテ当確」出した本当の理由とは???