名物TVマンが語る<上> ビートたけしは持ち込み企画を量産
よくいるオジサンみたいに有名人の言葉をそのまま引用するのでなく、一度、自分の中で咀嚼してから自分の意見として発しているため、インテリ度に磨きがかかり、キタノ映画の奥深さにもつながっているのだと思います。
それでいて「70になってさ、お姉ちゃんにモテなくなった」とぼやく。すでに「世界のキタノ」として地位も名声も得ているのに、いい意味でゲスというか男心を失っていないあたりがまた近寄りたくなる“人たらし”なのです。
▽吉川圭三 1957年、東京都生まれ。82年、日本テレビに入局し、「世界まる見え!テレビ特捜部」「恋のから騒ぎ」「1億人の大質問!?笑ってコラえて!」などを手掛ける。13年、日本テレビからドワンゴへ出向、現在、ドワンゴ会長室付エグゼクティブプロデューサーを務める。近著に「たけし、さんま、所の『すごい』仕事現場」(小学館)がある。