著者のコラム一覧
吉川潮前立川流顧問

1948年8月1日、茨城県真壁郡下館町(現・筑西市)出身。71年立教大学経済学部卒。ルポライターのほか、放送作家として「青島幸男のお昼のワイドショー」などの構成を担当する一方、79年から演芸評論家として演芸評、コラムを書き始める。80年には小説家としてデビューした。落語立川流の顧問であったが、2014年11月に辞任した。

道を歩いていると子供が「あ、タンメンのおじさんだ」

公開日: 更新日:
橘家円蔵は「エバラ焼肉のたれ」のCMに出演/(C)日刊ゲンダイ

 昭和30年代の落語界は古典落語至上主義の評論家が発言力があり、新作落語は「邪道」として認めなかった。久保田万太郎、安藤鶴夫といった偉い先生方である。東横落語会などのホール落語の出演者を選定するのは彼らなので、新作派は出してもらえない。

「新作が正当に評価されない時代でした…

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