シマエナガ張り込み中に5万円の防寒服をスマホでポチッと
体長14センチの日本一小さな鳥、北海道に生息するシマエナガを収めた写真集「もっとシマエナガちゃん」(講談社ビーシー/講談社)の著者である小原玲氏(56)。シマエナガ本ブームの火付け役だが、撮影スキル以上に必要不可欠なことがある。
一年の半分近くは北海道や九州へ飛び回る日々。1回の取材費用を尋ねると、「精算やお金の計算が苦手で把握していない」と苦笑いするが、レンタカー代5000円、宿泊代5000円、食費3000円とざっと見積もって1日にかかる費用は1万3000円。飛行機代往復4万円、高速代で1万円などを合算すると、「20日間の取材で30万円は超えてますね。あちゃあ……」。
商売道具であるカメラ機材は、比較的安価なミラーレスのものを使用。メーカーのサポートもある分、恵まれているというが、氷点下20度の極寒の中での“張り込み”だ。防寒着やスノーシュー(雪上歩行具)など必要経費はかさむ。
「この前もヒーターが内蔵された電熱式の防寒服を新調し、5万円ほどかかりました。待機中についついスマホでポチッと買っちゃう。シマエナガは鳴き声で飛んできたかどうかが分かるので、ずっと目で追っていなくていいんです。でもそれって、いいんだか、悪いんだか(苦笑い)」