おいでやす小田 極貧アパート時代に夜な夜なヌートリアが

公開日: 更新日:

■嫁を起こさんように「アカン」と叱った

 芸人仲間から「網戸を買えばいいのに」と言われ、ホームセンターに見にいったものの、1枚が7000円! 普通のサラリーマンなら大した額やないでしょうけど、売れてへん芸人には、やたらハードルが高い。見るだけで帰ってきました。

 そんなある晩。当時交際中だった今の嫁が、初めて部屋に泊まりに来たんです。もちろん、ヌートリアが毎晩、顔を出すなんて言えるはずがない。嫁が先に寝て、「やれやれ、アイツ、来んでよかった」と、ホッとした瞬間ですわ。甘かった。やっぱり来たんです。いつものように、ヒョイと顔出して。

 でも、嫁に見せるわけにはいきません。泊まりに来てくれへんと困るやないですか。

 それで嫁を起こさんように声を潜めて、「今日はアカン!」って叱ったんです。そしたら、気配を察したんやろか。寂しそうな後ろ姿で、スーッと帰っていきました。その晩からです。ヌートリアは一切来なくなりました。

「そのヌートリアはメスで小田に惚れてたんちゃうか? 別の女が泊まりにきたのを知って振られたと悟ったんや」

 こんなツッコミする仲間もいました。

 さすがにヌートリアに恋愛感情は持ちませんが、ホンマに不思議でね。あれは真夏の夜の夢やったんか……と、今でもふと思い出すことがあるんですわ。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    巨人原前監督が“愛弟子”阿部監督1年目Vに4日間も「ノーコメント」だった摩訶不思議

  2. 2

    巨人・阿部監督1年目V目前で唇かむ原前監督…自身は事実上クビで「おいしいとこ取り」された憤まん

  3. 3

    松本人志は勝訴でも「テレビ復帰は困難」と関係者が語るワケ…“シビアな金銭感覚”がアダに

  4. 4

    肺がん「ステージ4」歌手・山川豊さんが胸中吐露…「5年歌えれば、いや3年でもいい」

  5. 5

    貧打広島が今オフ異例のFA参戦へ…狙うは地元出身の安打製造機 歴史的失速でチーム内外から「補強して」

  1. 6

    紀子さま誕生日文書ににじむ長女・眞子さんとの距離…コロナ明けでも里帰りせず心配事は山積み

  2. 7

    渡辺徹さんの死は美談ばかりではなかった…妻・郁恵さんを苦しめた「不倫と牛飲馬食」

  3. 8

    メジャー挑戦、残留、国内移籍…広島・森下、大瀬良、九里の去就問題は三者三様

  4. 9

    かつての大谷が思い描いた「投打の理想」 避けられないと悟った「永遠の課題」とは

  5. 10

    大谷が初めて明かしたメジャーへの思い「自分に年俸30億円、総額200億円の価値?ないでしょうね…」