「幸色のワンルーム」問題 テレ朝とABCの対応が異なるワケ

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「同マンガは16年9月、ツイッターにはじめて公開されたが、寺内樺風容疑者が半年前に逮捕されたタイミングもあって早い段階からネット上で話題になっていた。そのことはABCの制作陣はもちろん、テレ朝も把握していたが、映画『万引き家族』が大ヒットし話題になればなるほど、同映画に対する誘拐を美化しているといったアンチの声も広がったため、本当にドラマは大丈夫なのかと急に雲行きが怪しくなった」

■民放キー局はスポンサーの抗議に敏感

 もっとも、途中でハシゴを外された格好となった出演者や制作関係者はたまったもんじゃないだろう。作家でアイドル評論家の中森明夫氏はこう言う。

「テレビ局の中でも特に民放キー局は、スポンサーからの抗議にとても敏感になっている。制作過程ではあらゆる判断が求められるだろうが、われわれ視聴者は演じる役者に一分の非もないことを改めて認識しなければならない。ネットとは不思議なもので潰されそうになるとアンチが反転し、応援の声が上がったりする。主要キャストの若い役者たちはそういった声を糧に頑張ってもらいたいですね」

 役者や制作陣は作品性を高めて、“見送り”にしたテレ朝をギャフンと言わせるしかない。

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