著者のコラム一覧
二田一比古ジャーナリスト

福岡県出身。大学卒業後、「微笑」(祥伝社)の記者に。その後、「Emma」「週刊文春」(ともに文芸春秋)をはじめ、多くの週刊誌、スポーツ新聞で芸能分野を中心に幅広く取材、執筆を続ける。フリー転身後はコメンテーターとしても活躍。

ジャニーズ事務所<2>アイドルも経営陣も世代交代の転換期

公開日: 更新日:

「特に個人で芸能活動をしていたわけではないので、事務所を退所してから新たに芸能界で生きていくのは難しかった。芝居も歌も経験を積んでいないので自信はないし、おしゃべりだって芸人のように気の利いたことは言えない。最終的に芸能界を辞めるしかなくなった」

 今はグループ活動と個人活動を並行して続け、将来の進路先の指針になるように事務所の方針は変わってきているが、「アイドル」の肩書は別。人気が続けば脱アイドルができないまま年を重ねていく。嵐の大野もすでに38歳。活動休止の再来年には不惑の40歳を迎える。脱アイドルに向けた将来を決める時期と重なることも活動休止と無関係ではない。

■事務所創立から丸56年

 ともあれ、現役トップアイドルの決断を最終的に「休止」という形で認めたジャニーズ事務所。その背景には高齢化のジャニー社長とメリー副社長から後継者へとバトンタッチする事務所の政権交代も透けて見える。すでにメリー氏の娘・藤島ジュリー景子(52)が実質、ジャニーズ事務所グループ全体の総指揮官として権限を持ち、昨年で現役タレントを引退した嵐らと同年代の滝沢秀明(36)が今年から関連会社の社長に就任。ジャニー氏のノウハウを引き継ぎ、300人を超えるというジュニアたちの育成とプロデュースに動き出し、すでに次々と新たなグループを舞台出演までさせている。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    無教養キムタクまたも露呈…ラジオで「故・西田敏行さんは虹の橋を渡った」と発言し物議

  2. 2

    キムタクと9年近く交際も破局…通称“かおりん”を直撃すると

  3. 3

    吉川ひなのだけじゃない! カネ、洗脳…芸能界“毒親”伝説

  4. 4

    大谷翔平の28年ロス五輪出場が困難な「3つの理由」 選手会専務理事と直接会談も“武器”にならず

  5. 5

    竹内結子さん急死 ロケ現場で訃報を聞いたキムタクの慟哭

  1. 6

    ロッテ佐々木朗希は母親と一緒に「米国に行かせろ」の一点張り…繰り広げられる泥沼交渉劇

  2. 7

    木村拓哉"失言3連発"で「地上波から消滅」危機…スポンサーがヒヤヒヤする危なっかしい言動

  3. 8

    Rソックス3A上沢直之に巨人が食いつく…本人はメジャー挑戦続行を明言せず

  4. 9

    9000人をリストラする日産自動車を“買収”するのは三菱商事か、ホンダなのか?

  5. 10

    立花孝志氏『家から出てこいよ』演説にソックリと指摘…大阪市長時代の橋下徹氏「TM演説」の中身と顛末