ユン・ジョンビン監督「絶対に正しいと信じてはいけない」

公開日: 更新日:

 コードネームは黒金星(ブラック・ヴィーナス)。北朝鮮の核開発を探るべく、北に潜入した元工作員の実話をもとにした韓国映画「工作―黒金星と呼ばれた男」がヒット中だ。ユン・ジョンビン監督(39)に見どころを聞いた。

  ◇  ◇  ◇

 ――平壌で金正日と接見する場面といい、とてもリアルで、どこまで事実なのか話題です。

「すべてと思っていただいて結構です。北に関する資料などは韓国国内外にたくさんあるし、脱北者もたくさんいるので、考証自体はそう難しいことではないのです。あの接見の場面で、金正日は小型犬を抱いて登場しますが、実際に複数の別荘で、多様な犬を飼っていたそうです」

 ――元工作員の証言のなかで驚いたエピソードがあるとか。

「ええ。黒金星に対して、北の幹部から『あなたの商売をやらせてあげるから、平壌に子どもを一人つくりなさい』との提案があったというのです。それで女性と一つの部屋に押し込まれたと。女性も黒金星もそれを望んでいなかったので、盗聴対策のために行為をするフリだけした。恐らく、北は子どもを人質にと考えたのでしょう。本国の安企部に報告したところ、『早くつくってこい』と命令されたそうです」

 ――大統領選の際に、韓国の与党幹部がミサイル発射を北に打診し、金正日が「面倒ばかりかけおって」と言う場面も驚きです。

「報道とは別の真実、裏があるのです。今現在も何かしらの裏取引がある可能性は少なくないでしょうね」

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  2. 7

    高嶋ちさ子「暗号資産広告塔」報道ではがれ始めた”セレブ2世タレント”のメッキ

  3. 8

    兵庫県・斎藤元彦知事を追い詰めるTBS「報道特集」本気ジャーナリズムの真骨頂

  4. 9

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  5. 10

    今田美桜「あんぱん」に潜む危険な兆候…「花咲舞が黙ってない」の苦い教訓は生かされるか?

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  2. 2

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  3. 3

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 4

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  5. 5

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  1. 6

    おすぎの次はマツコ? 視聴者からは以前から指摘も…「膝に座らされて」フジ元アナ長谷川豊氏の恨み節

  2. 7

    大阪万博を追いかけるジャーナリストが一刀両断「アホな連中が仕切るからおかしなことになっている」

  3. 8

    NHK新朝ドラ「あんぱん」第5回での“タイトル回収”に視聴者歓喜! 橋本環奈「おむすび」は何回目だった?

  4. 9

    歌い続けてくれた事実に感激して初めて泣いた

  5. 10

    フジ第三者委が踏み込んだ“日枝天皇”と安倍元首相の蜜月関係…国葬特番の現場からも「編成権侵害」の声が