保身からのパクリ横行 落ちるべくして落ちていくTVの傲慢
コンプライアンス重視で企画は安パイに流れ、かくしてドラマもバラエティーもクオリティーは右肩下がり。同じような顔ぶれが並び、語彙の乏しい芸人たちが「めっちゃ、めっちゃ」を連発して騒ぐだけ。司会者も、さんま、内村、有吉、マツコ、中居、上田と、どのチャンネルに合わせようと同じ顔触れだ。
この理由は、テレビマンの及び腰、保身にある。企画の段階で、あっと驚くような斬新なキャスティングをすることはできるが、それで視聴率が振るわなかった場合、「それみたことか」とつるし上げられる。それで責任問題になり、制作の現場から飛ばされていったプロデューサーもいる。彼らもサラリーマンだ。実績ある売れっ子を無難にキャスティングしておけば、視聴率を取れなかったとしても、自分の首が安泰ならばそれでいいのである。
そういうことをやっているのだから、企画も手詰まりになる。どうするか。横行しているのが、海外のヒットコンテンツをパクること。「クイズ$ミリオネア」のように、それで高視聴率を稼ぐ可能性もあり、現在の「クイズあなたは小学5年生より賢いの?」もパクリだ。