人気番組で立て続けに発覚…TBS“やらせ”横行の深刻事情
“やらせ”は日常茶飯事なのか――。
TBSは人気紀行バラエティー「クレイジージャーニー」で不正な演出があったとして11日、同番組の放送休止を発表。8月14日に放送された同番組の2時間スペシャルと同日深夜のレギュラー放送で“やらせ”が発覚。メキシコに生息する珍しい生物を探し出し、捕獲するという企画だったが、あらかじめ用意した生物を、あたかもその場で発見したかのように演出して放送した。
「『クレイジージャーニー』はディレクターがADに暴力を振るうなどのパワハラで別部署に異動したと報じられたばかり。相次ぐ不祥事で打ち切りは免れないでしょう」(キー局関係者)
同局では、5日にもドキュメンタリーバラエティー「消えた天才」の放送休止を発表したばかり。8月11日放送回で、当時12歳の少年がリトルリーグの全国大会で全打者三振の完全試合を達成した試合の映像を流した際に、映像を早回しすることで、実際の投球よりも2割ほど速く見えるように加工していた。
「クレイジージャーニー」は制作局制作1部、「消えた天才」はスポーツ局で制作。別々の部署で同時多発的に“やらせ”が発覚した背景にはどのような構図があるのか。ジャーナリストの小田桐誠氏がこう言う。