吉本“借り返済”も…「探偵ナイトスクープ」局長交代劇の裏

公開日: 更新日:

 関西の長寿番組「探偵!ナイトスクープ」(ABCテレビ)の局長が西田敏行(71)から、ダウンタウン松本人志(56)に交代することが明らかになり、さまざまな波紋が広がっている。

 同番組は1988年にスタートし、初代局長を上岡龍太郎(77)が12年、2代目の西田が約19年の長きにわたって務めていた。西田は2016年に頚椎亜脱臼の手術、胆のう炎を患っていただけに降板情報と共に“健康不安説”が浮上。25日に松本の後任が明らかになると、まさかのビッグネームに関西人も驚いた。元毎日放送プロデューサーで同志社女子大教授の影山貴彦氏は「吉本興業のヤミ営業問題がなかったら(松本が)引き受けたかどうか」としてこう続ける。

■“情”の文化

「吉本興業の大黒柱として男気を見せたというのが大きいのでは。全国での活躍からして、松本さんが番組オファーを断ったところで何も問題はないはずで、大揺れした吉本の屋台骨を立て直してやろうという思いの表れとも解釈できます。またABCでは宮迫さんが途中降板した『松本家の休日』があり、宮迫さんの一件で吉本興業としてはABCに“借り”がある状態。関西のテレビ業界は“情”の文化が今も色濃く、不祥事後のテレビ再出発は関西ローカルからというのも多いので、宮迫さんのためにもABCとの関係性を深めておこうと考えたのでは、と捉える業界関係者も少なくありません。そんなところに徳井さんの脱税問題が続いてしまい、松本さんは忸怩たる思いでしょう。西田さんに関しては、発表部分だけが別撮りだったので急な決定だったのかと思われます」

■関連キーワード

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1
    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

    岡本和真と村上宗隆のメジャー挑戦に“超逆風” 大谷バブルをブチ壊したMLB先輩野手の期待外れ

  2. 2
    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

    ロッテ佐々木朗希「強硬姿勢」から一転…契約合意の全真相 球団があえて泥を被った本当の理由

  3. 3
    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

    佐々木朗希の今季終了後の「メジャー挑戦」に現実味…海を渡る条件、ロッテ側のスタンスは

  4. 4
    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

    ドトールに注がれる「石丸効果」都知事選でヒモ付き隠さず3番手から猛追、株価も爆上がり

  5. 5
    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

    「あぶない刑事」100万人突破で分かった…舘ひろし&柴田恭兵“昭和のスター”の凄みと刑事役の人材不足

  1. 6
    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

    ソフトB山川穂高「無神経ぶり」改めて露呈…31試合ぶり本塁打も身内から異論噴出

  2. 7
    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

    石丸伸二候補に大逆風…「恫喝」訴訟で2連敗、都知事選後の国政進出シナリオも狂いが

  3. 8
    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

    蓮舫候補に一発逆転の「神風」は吹くのか…7.7都知事選「一歩リード」の小池知事を猛追

  4. 9
    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

    都知事選最終盤に飛び交う「蓮舫狙い撃ち」の怪情報…永田町に出回る“石丸2位”データの真の狙い

  5. 10
    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」

    猛チャージ石丸伸二候補に広がる危機感…広島からは「あんなぁ都知事に押し上げちゃいけん」