頭脳警察PANTAさん 内田裕也さんとの最後のツーショット
とにかく熱いひとだった
今でこそロックは市民権を得て、星の数ほどのバンドが活動しているけど、その頃はフォークソング全盛期で、次にユーミン(松任谷由実)、井上陽水らのニューミュージックが台頭してくる時代。ロックはGS(グループサウンズ)から派生したバンドが多く、音楽業界的にはマイナーだった。
今でも覚えているけど、71年ごろ、裕也さんに招集をかけられて数寄屋橋公園に行ったら、フラワー・トラベリン・バンドのジョー山中や石間秀樹ら有名無名問わずバンドの連中が何十人か集まっていて「チラシ配り」をやらされた。「ニュー・イヤー・ロック・フェスティバル」の宣伝なんだけど、みんな法被を着せられてね。もちろんオレは法被は拒否したけどね。頭脳警察が法被なんてカッコ悪いじゃない(笑い)。
表参道の芸能事務所に主だったミュージシャンが集められ、「おまえたちはこれからの日本のロックの踏み石になれ!」と檄を飛ばされたこともある。とにかく熱い。