「シザーハンズ」男と木村花さんは集団ヒステリーの犠牲者

公開日: 更新日:

シザーハンズ(1990年 ティム・バートン監督)

 女子プロレスラー木村花さんの死が社会問題になっている。SNSの誹謗中傷に傷ついて死亡したとされ、政界ではネットの表現を規制する動きも出てきた。木村さんの悲劇から思い出したのがこの「シザーハンズ」だ。集団ヒステリーの構図が似ている。

 化粧品セールスレディのペグ(ダイアン・ウィースト)は丘の上にそびえる古い屋敷を訪ね、エドワード(ジョニー・デップ)という青年と出会う。彼は両手がハサミでできており、自分を「未完成」と言う。両手が完成する前に生みの親の博士が死亡したためこの姿なのだ。

 同情したペグは彼を家に連れて帰り、家族と同居させる。ペグにはキム(ウィノナ・ライダー)という美しい娘がいて、彼女は恋人のジムと進行中だ。暇を持て余した主婦たちはエドワードに興味津々で、ペグの家に様子を見に来る。

 そうした中、エドワードはハサミで家の植木を恐竜型に刈り込んで人々を感嘆させ、芸術的センスで主婦たちの髪をカットして人気者に。テレビにも出演する。だが、ジムはエドワードを利用して窮地に追い詰め、町の人々も狭量な偏見を抱き始めるのだった……。

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    永野芽郁“”化けの皮”が剝がれたともっぱらも「業界での評価は下がっていない」とされる理由

  2. 2

    ドジャース佐々木朗希の離脱は「オオカミ少年」の自業自得…ロッテ時代から繰り返した悪癖のツケ

  3. 3

    大阪万博「午後11時閉場」検討のトンデモ策に現場職員から悲鳴…終電なくなり長時間労働の恐れも

  4. 4

    “貧弱”佐々木朗希は今季絶望まである…右肩痛は原因不明でお手上げ、引退に追い込まれるケースも

  5. 5

    遠山景織子の結婚で思い出される“息子の父”山本淳一の存在 アイドルに未練タラタラも、哀しすぎる現在地

  1. 6

    桜井ユキ「しあわせは食べて寝て待て」《麦巻さん》《鈴さん》に次ぐ愛されキャラは44歳朝ドラ女優の《青葉さん》

  2. 7

    江藤拓“年貢大臣”の永田町の評判はパワハラ気質の「困った人」…農水官僚に「このバカヤロー」と八つ当たり

  3. 8

    天皇一家の生活費360万円を窃盗! 懲戒免職された25歳の侍従職は何者なのか

  4. 9

    西内まりや→引退、永野芽郁→映画公開…「ニコラ」出身女優2人についた“不条理な格差”

  5. 10

    遅すぎた江藤拓農相の“更迭”…噴飯言い訳に地元・宮崎もカンカン! 後任は小泉進次郎氏を起用ヘ