著者のコラム一覧
ダンカンお笑いタレント・俳優・放送作家・脚本家

本名・飯塚実。1959年、埼玉県毛呂山町生まれ。落語家を目指し立川談志に弟子入り。「立川談かん」として活動した後、たけし軍団入り。お笑いタレント、俳優、放送作家、脚本家と多才で、現在はTAPの専務取締役。

渡哲也さんから2mの距離で「西部警察」のテーマを口ずさむ

公開日: 更新日:

 その大プレッシャーの中での演技なんて……俺もう初めの2、3日は記憶を失っていたと思うのです。

 しかし、人間とは恐ろしいもので、慣れとはおぞましいもので……す。

 ロケも数日が過ぎたその日、俺、自分でも驚いたのだけど、向こうで休憩中の哲さんをボ~ッとながめながら、無意識に「西部警察」のテーマ曲♪チャンチャンチャ~ン、チャチャチャチャチャチャチャ~と口ずさんでいるではありませんかー!!

 そう、知らず知らずにやっぱりあのサングラスにショットガンの大門圭介団長の哲さんが心の片隅から緊張のすき間をぬってひょっこりと顔を出したのでしょう……ね。

 そうなると、本来がくだらないことに目がない俺だから、「う~ん、もっと哲さんに近い距離で西部警察を口ずさんでみた~い!!」となったのだった。

 しかし、本当に哲さんの耳にそれが聞こえて不愉快になられて撮影がストップにでもなれば大問題……あー! でも男ならそのギリギリの勝負に挑みたい!! とロケ当初の緊張とはまったく別物のプレッシャーの中、毎日心の中を汗びっしょりにしながら10メートル、7メートル、5メートル、4メートル、3メートル、そして最終的にはか細い声であったろうが、「2メートル西部警察」を達成したのでしたー!!(さすがにあれ以上はムリでした)

 でも、もしかしたら渡さんはそんなことは全部お見通しで俺をリラックスさせてくれていたのでは……風格の中にそんなやさしさも自然と醸し出している渡さんだったのです。 (つづく)

最新の芸能記事

日刊ゲンダイDIGITALを読もう!

  • 芸能のアクセスランキング

  1. 1

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは

  2. 2

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  3. 3

    フジ調査報告書でカンニング竹山、三浦瑠麗らはメンツ丸潰れ…文春「誤報」キャンペーンに弁明は?

  4. 4

    菊間千乃氏はフジテレビ会見の翌日、2度も番組欠席のナゼ…第三者委調査でOB・OGアナも窮地

  5. 5

    フジテレビ“元社長候補”B氏が中居正広氏を引退、日枝久氏&港浩一氏を退任に追い込んだ皮肉

  1. 6

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  2. 7

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  3. 8

    やなせたかしさん遺産を巡るナゾと驚きの金銭感覚…今田美桜主演のNHK朝ドラ「あんぱん」で注目

  4. 9

    フジ反町理氏ハラスメントが永田町に飛び火!取締役退任も政治家の事務所回るツラの皮と魂胆

  5. 10

    女優・佐久間良子さんは86歳でも「病気ひとつないわ」 気晴らしはママ友5人と月1回の麻雀

もっと見る

  • アクセスランキング

  • 週間

  1. 1

    中居正広氏《ジャニーと似てる》白髪姿で再注目!50代が20代に性加害で結婚匂わせのおぞましさ

  2. 2

    中居正広氏は元フジテレビ女性アナへの“性暴力”で引退…元TOKIO山口達也氏「何もしないなら帰れ」との違い

  3. 3

    佐藤健は9年越しの“不倫示談”バラされトバッチリ…広末涼子所属事務所の完全否定から一転

  4. 4

    広末涼子容疑者は看護師に暴行で逮捕…心理学者・富田隆氏が分析する「奇行」のウラ

  5. 5

    パワハラ告発されたJ1町田は黒田剛監督もクラブも四方八方敵だらけ…新たな「告発」待ったなしか?

  1. 6

    矢沢永吉「大切なお知らせ」は引退か新たな挑戦か…浮上するミック・ジャガーとの“点と線” 

  2. 7

    中日井上監督を悩ます「25歳の代打屋」ブライト健太の起用法…「スタメンでは使いにくい」の指摘も

  3. 8

    フジテレビ問題でヒアリングを拒否したタレントU氏の行動…局員B氏、中居正広氏と調査報告書に頻出

  4. 9

    広末涼子容疑者「きもちくしてくれて」不倫騒動から2年弱の逮捕劇…前夫が懸念していた“心が壊れるとき”

  5. 10

    “3悪人”呼ばわりされた佐々木恭子アナは第三者委調査で名誉回復? フジテレビ「新たな爆弾」とは