横山やすし師匠、あの理不尽な苦痛を俺は一生忘れません!
クルクルカラ~ン! う~ん、鼻腔を心地よくくすぐるコパトーンの甘い香りに、金髪美女の水着姿がホラ、あそこにもホラ、そちらにも……そうだ! まさにここは南の楽園、芸能人のステータス、ハワイなのだ。
時代でいえば……え~っと80年代の真ん中あたりであろうか?
時代や、細かなそこに至るまでの状況はまったくといっていいほど覚えていないが、ある一つのことだけは還暦を過ぎた今でもつい昨日のことのように鮮明に記憶しているのだ。
そして、それを俺は生涯、この命が尽きるまで決して忘れないだろう……それほどの「理不尽な苦痛」を、あのワシや! 横山や!! の横山やすし師匠(1996年1月21日没、享年51)から受けたのである。
いや芸能界、それもお笑い(しかも古き時代)をそれなりに長く生きてきたのだから、先輩の中に例えばバブル時代に、タクシーが乗車拒否ばかりで止まらない旨を伝えた瞬間に「車の前に飛び込んだら止まるやろー!!」と背中を激しく押されたり、酔っぱらって頭からオ〇ッコをまるで滝行のように浴びせられたりとあったが、それらはどれもこれも理不尽の中のギャグ(かなりきついけど)という根っこをどこかに感じられるものばかりであったから、心の中のどこかでやられる俺も笑えたし、許せないことなど皆無であったのだ!!